演題

当科におけるStageⅣ大腸癌のCurB切除症例の検討

[演者] 浅野 栄介:1
[著者] 前田 詠理:1, 安藤 恭久:1, 須藤 広誠:1, 岸野 貴賢:1, 大島 稔:1, 藤原 理朗:1, 岡野 圭一:1, 臼杵 尚志:1, 鈴木 康行:1
1:香川大学医学部 消化器外科学

【目的】遠隔転移を有する大腸癌は原発巣,遠隔転移巣ともに切除可能であれば,外科的切除が推奨されるが,切除後の再発因子や補助療法の有用性については明らかではない.今回,当科におけるStageⅣ大腸癌のCurB切除症例において,臨床病理学的因子と予後に関する検討を行った.
【方法】2005年10月から2016年10月までの間に,StageⅣ大腸癌に対してCurB切除が行えた30例を対象とした.
【結果】症例の内訳は,男性20例,女性10例であり,平均年齢は,65.4歳(36-90歳)であった.観察期間中央値は,17.5か月(1-106か月)であり,5年無再発生存率は35%,5年全生存率は64%であった.遠隔転移臓器は,肝:13例,肺:3例,腹膜:7例,その他:8例であった(重複あり).その他の内訳は,領域外リンパ節が4例,脳が2例,脾臓が1例,卵巣が1例であった.同時切除が23例に施行されており,7例が二期的切除であった.再発は15例(50%)に認め,原発巣のリンパ節転移あり(p=0.046),CEA 5以上(p=0.046)が,再発に関係する因子として有意差を認めた.術後補助化学療法は17例(56.7%)に行われていたが,無再発生存率,全生存率において有意差は認めなかった.
【結語】StageⅣ大腸癌のCurB切除症例において,原発巣のリンパ節転移陽性,術前CEA 5以上が再発危険因子として挙げられた.今回の検討では,StageⅣ大腸癌における術後補助化学療法の有用性は認めなかった.
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