演題

PP1-2

胆嚢癌疑診例の検討

[演者] 朴 景華:1,2
[著者] 青木 琢:1,2, 田中 元樹:1, 白木 孝之:1, 櫻岡 祐樹:1, 松本 尊嗣:1, 小菅 崇之:1, 森 昭三:1, 加藤 正人:1, 窪田 敬一:1
1:獨協医科大学医学部 第二外科学, 2:胆嚢癌疑診例の検討

【はじめに】胆嚢腫瘤性病変において良・悪性鑑別診断はいまだ難しい.超音波検査の発達と普及によって胆嚢隆起性病変が数多く発見されるようになったが,存在診断は可能でも質的診断は依然困難な現状にある.画像診断の発達や超音波内視鏡(EUS)などによる質的診断へのアプローチが各施設により報告されているが決め手となるには至っていない.
【対象】今回われわれは当科で経験した胆嚢癌疑診例を検討した.
2012年4月から2016年8月までに当科で手術を施行した胆嚢隆起性病変・胆嚢癌疑診例は25例であった.術前診断と確定診断の相違を認めた症例もあり,これら25症例の術前画像診断,および病理結果を比較検討した.
【結果】術前に良性疾患を疑った症例は4例,悪性疾患を疑った症例は21例であり,術後の診断に相違があったのは17例であった.良性を疑った4例は術後病理結果は良性であった.17例は術前に悪性疾患を疑うも病理結果は良性であった.17例のうちPET陽性は7例,PET陰性10例であった.CT,MRI,EUS,PET検査の感度・特異度はそれぞれ25%・75%,30%・65%,100%・60%,100%・68%であった.
PET検査は感度も高く,偽陰性は認めなかった.EUSは感度100%であるが,質的診断困難な症例が多かった.MRIは疑陽性が多かった.
【結論】CT,MRI,EUS,PET検査を用いた画像評価で,明らかに良性と考えられる病変の除外は可能である.一方,悪性の確定診断はこれらモダリティーを用いてもいまだ完全には行うことができないことが示唆された.PETは感度が高いと判断できるので,癌を疑う場合は施行すべきと思われる.EUSにおいては当科においてはまだ診断の質が高くなく,今後は質的診断能力をUPすべく,EUSの技術,読影能力をあげる訓練が必要と思われた.
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