演題

PN2-7

遠位胆管癌症例における術前Platelet Lymphocyte Ratioの有用性

[演者] 山添 定明:1
[著者] 天野 良亮:1, 木村 健二郎:1, 大平 豪:1, 西尾 康平:1, 亀谷 直樹:1, 大平 雅一:1
1:大阪市立大学大学院 腫瘍外科学

背景と目的
手術因子や術後病理組織学因子ではなく,術前因子を用いての予後予測は,患者の層別化と最適な治療戦略の提供に寄与すると考えられる.近年,術前の炎症性マーカーや,好中球リンパ球比(NLR),血小板リンパ球比(PLR)および予後栄養指数(PNI)などのパラメーターが,様々な癌種において,有意な予後不良予測因子として報告されている.今回,遠位胆管癌切除症例におけるこれらの術前パラメーターの予後予測因子としての有用性を検討した.
対象と方法
2000年から2015年6月まで,遠位胆管癌切除に対して膵頭十二指腸切除を施行された45例を対象とし,臨床病理学的因子,modified Glasgow Prognostic Score (mGPS),Neutrophil Lymphocyte Ratio (NLR),Platelet Lymphocyte Ratio(PLR),Prognostic Nutritional Index (PNI)につき検討した.各連続変数のcut off値はROC解析から決定した.
結果
全患者の観察期間中央値は33.1ヶ月で,1年,3年,5年生存率はそれぞれ84.1%,49.2%,36.1%であった.単変量解析ではリンパ管侵襲陽性,門脈浸潤陽性,リンパ節転移陽性,StageIII以上,非根治切除,NLR高値,PLR高値,mGPS1以上,PNI低値で有意に予後不良であった.多変量解析ではリンパ節転移陽性,StageIII以上,PLR高値が独立した予後不良因子であった.
結語
術前PLRは遠位胆管癌切除症例において,予後予測因子として有用である可能性が示唆された.
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