演題

PL2-7

遠位胆管に発生した破骨型多核巨細胞を伴う未分化癌の1例

[演者] 國土 泰孝:1
[著者] 大亀 正義:1, 宇根 悠太:1, 鳴坂 徹:1, 徳毛 誠樹:1, 小林 正彦:1, 木村 圭吾:1, 村岡 篤:1
1:香川労災病院 外科

(はじめに)
肝外胆管のほとんどは管状腺癌である,他の組織型は比較的まれである.今回我々は遠位胆管に発生した破骨型多核巨細胞を伴う未分化癌の1例を経験したので報告する.
(症例)
患者は 70歳代,男性.
既往歴,高脂血症,高血圧.
現病歴 体の黄染を認め近医受診,閉塞性黄疸と診断され当院へ紹介.
初診時血液検査でAST155U/l, ALT291U/l, Tbil8.8mg/dl, Dbil6.1mg/dl, CEA3.3ng/ml, CA19-9 3.3U/l, DUPAN-2 25U/ml,CRP12.3mg/dlと肝機能障害,閉塞性黄疸,炎症反応上昇を認めた.
CTでは 遠位部胆管に造影される結節を認めた.ERCPでは遠位部胆管に結節状の陰影欠損を認めた.胆汁細胞疹 でclassV,胆管生検でGroup5と診断され遠位胆管癌と診断されたでENBD,ERBDによる減黄処置を受けた後,外科へ紹介となった.
遠位胆管癌の診断で亜全胃温存膵頭十二指切除術を行った.
術後gradeAの膵液漏を認め,術後37日めに退院した.
切除標本では遠位胆管に32x15x10mmの有茎性のポリープ状の腫瘍を認めた.病理組織検査では腫瘍表面は壊死しており,明瞭な上皮細胞はほとんど認めなかった.腫瘍は単核球様細胞と破骨型多核巨細胞が混在し密に増殖していた.ポリープ基部では浸潤性に増殖し血管侵襲を認めた.Bd, pT2,N0,M0 stage IIA,破骨型多核巨細胞を伴う未分化癌と診断した.
術後6カ月めのCTで肝転移を認め,GEM+CDDP療法を開始した.
考察
胆管癌の未分化癌はまれであり,予後が悪いとされている.今回我々は遠位胆管の破骨型多核巨細胞を伴う未分化癌を経験したので文献的考察を加え報告する.
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