演題

PJ1-4

当院における局所進行膵癌の治療

[演者] 森谷 敏幸:1
[著者] 小澤 孝一郎:1, 竹下 明子:1, 水谷 雅臣:1, 東 敬之:1, 間瀬 健次:1, 横山 森良:1, 小野寺 雄二:1, 高木 慎也:1, 薄場 修:1
1:公立置賜総合病院 外科

【目的】局所進行膵癌に対する当院での治療の現状を報告する.
【対象】2013年12月から2016年9月までに経験した局所進行膵癌14例.膵頭部癌8例,膵体尾部癌6例.全例で門脈浸潤と上腸間膜動脈神経叢への浸潤を認めた.治療開始前の画像診断では明らかな遠隔転移は認めなかったが,審査腹腔鏡やバイパス手術時に腹膜転移を認めた4例を含んでいる.
【治療方針】当院ではJASPAC05のプロトコールに沿った放射線化学療法とFOLFIRINOX療法をメインとした総合的治療を施行している.放射線化学療法の照射線量は50.4Grayで照射日にTS-1 80mg/bodyを内服した.FOLFIRINOXは70-90%量で行っている.放射線化学療法施行例では化学療法(GEMまたはTS-1またはGS療法)を継続している.切除可能と判断した場合は手術を行う方針である.
【結果】平均観察期間は420日(984-35日).First lineの治療別では放射線化学療法6例,FOLFIRINOX療法 5例(胃空腸吻合バイパス1例・試験開腹術3例を含みいずれも腹膜転移を認めた.),放射線単独療法1例,GEM+nab-PTX 1例.放射線化学療法はGrade3以上の副作用なく全例で完遂した.RESISTでの評価は13症例中10例が生存中である(図1).前治療後に根治切除術を施行したのは1例のみである.腹腔動脈神経叢・胃十二指腸動脈浸潤を伴う膵体部癌で,放射線化学療法,TS-1,FOLFIRINOX療法後に根治切除術を施行し病理学的CRで,現在初回診断から500日になるが無再発生存中である.
【結語】根治手術に至らない症例でも,放射線化学療法,FOLFIRINOXともに短期成績は良好であった.

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