演題

PI2-6

膵癌にたいするGEM+アブラキサン療法

[演者] 阿辻 清人:1
[著者] 中村 吉隆:1, 山条 純基:1, 小川 聡一朗:1, 近藤 裕:1, 西村 幸寿:1, 藤堂 桃子:1, 山口 明浩:1, 井川 理:1, 谷口 弘毅:1
1:京都第二赤十字病院 外科

膵癌の治療成績は他の癌腫と比べ極めて不良である.外科手術が唯一の根治可能な治療方法であるが,その成績は決して満足のいくものではない.そこで外科切除に化学療法を組み合わせることで,外科切除成績の向上を目指したり,切除不能局所進行癌やボーダーライン症例の外科切除率や根治切除率を向上させる試みがなされている.これまで有効性が示されてきたGemcitabine,S-1による化学療法に加えて近年FOLFIRINOXおよびGEM+アブラキサン療法といった新たな化学療法の有効性が報告され臨床でも使用が可能になった.
今回われわれは切除不能膵癌と術後転移再発膵癌に対しGEM+アブラキサン療法を施行した症例につき検討を行った.
対象;切除不能膵癌12例,術後転移再発膵癌10例
評価項目;副作用,治療効果(OS,PFS),支持療法,薬剤投与量
結果;GEM+アブラキサン療法におけるGrade3以上の副作用で最も頻度が高かったのは好中球減少症であった.好中球減少症のためにほとんどの症例で1段階または2段階の減量投与がなされていた.治療効果は切除不能膵癌症例よりも術後転移再発膵癌症例の方が高かった.好中球減少の副作用により治療が断続的になる症例がみられたが,適切な支持療法により治療を継続されている症例を認めた.また重篤な副作用として間質性肺炎を合併し死亡した症例を経験したので合わせて報告する.
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