演題

PI2-5

治療抵抗性進行・再発膵癌に対するGEM+nab-PTXの使用例の検討

[演者] 加瀬 晃志:1
[著者] 佐藤 直哉:1, 小船戸 康英:1, 石亀 輝英:1, 岡田 良:1, 木村 隆:1, 見城 明:1, 志村 龍男:1, 河野 浩二:2, 丸橋 繁:1
1:福島県立医科大学 肝胆膵・移植外科学講座, 2:福島県立医科大学 消化管外科学講座

【背景・目的】これまで進行・再発膵癌に対してGEMもしくはS-1による化学療法が行われてきた.2011年から本邦で実施された国内の第Ⅰ/Ⅱ相試験(J-0107試験)により,GEM+nab-PTXの有効性と安全性が示され,2014年12月にnab-PTXが本邦で使用可能となった.今回,当科で進行・再発膵癌に対しGEM+nab-PTXを使用し,その経験について副作用と治療効果の点から報告する.【対象】2015年2月から2016年11月までに,GEM+nab-PTXを導入した進行・再発膵癌8症例(切除不能3例,再発例5例)を対象とした.【方法】同レジメンの安全性・治療効果について後方視的に検討した.【結果】男性4名,女性4名で平均年齢は64歳(57-70)であった.1例が1st lineであり,7例が2nd line以降(術後補助化学療法を除く)での投与であり,うち3例には放射線治療を併施した.平均投与日数は187日(14-405)で,平均施行クール数は7.1クール(1-15)であった.現在,3例で投与継続中である.投与中止理由は,5例中2例は腫瘍の増大,3例は有害事象であった.主な有害事象は,末梢神経障害(62.5%),好中球減少症(12.5%),肝機能障害(25%),血小板減少(12.5%)であった.Grade3以上は末梢神経障害,肝機能障害であったが,外来対応可能であった.治療効果は,PR2例,SD3例(うち1例がlong-SD),PD1例,NE2例であった.最良総合効果判定はResponse Rate 25%,Clinical Benefit Rate 37.5%,Disease Control Rate 62.5%であった.【考察】現在,進行・再発膵癌に対する2nd lineとして確立された推奨レジメンがないが,今回の検討ではGEM+nab-PTXは2nd line以降の投与においてもSD及びPRが得られ有用であった.一方で有害事象による投与中止例も多く,2nd line以降の投与では適切な投与量を検討し有害事象に十分配慮した治療計画を立てる必要がある.
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