演題

PI1-5

切除不能膵癌におけるConversion surgery症例での病理学的検討

[演者] 柳本 泰明:1
[著者] 里井 壯平:1, 山本 智久:1, 小坂 久:1, 山木 壮:1, 廣岡 智:1, 小塚 雅也:1, 良田 大典:1, 松井 陽一:1, 權 雅憲:1
1:関西医科大学附属病院 消化器外科

【目的】術前治療後切除症例においては,腫瘍変性壊死効果を評価することが多い.今回切除不能膵癌(UR)におけるConversion surgery施行例における腫瘍変性壊死形態別に検討を行ったので報告する.
【対象・方法】2006年以降当科で受診時URと診断され化学(放射線)療法にて奏効した後に切除されたUR-LA n=14, Mets n=9(肝n=2,腹膜n=7)を対象とし,その生存解析を行い,さらに治療効果における腫瘍変性壊死率および形態別(周辺壊死型/中心壊死型/まだら状壊死型)に評価を行った.UR-LAの基準は,NCCNガイドライン1.2016に従った.
【結果】治療開始からの全症例の1.3.5年生存率は95,68,26%,MSTは36ヶ月であり,術後1.3.5年生存率は73,40,26%,MSTは23ヶ月であった.Evans分類I/IIa/IIb/III:1/9/6/7であり,周辺壊死型/中心壊死型/まだら状壊死型: 9/1/13であった.50%以上変性壊死(IIb以上n=13)群はIIa以下(n=10)に比べ予後良好な傾向が認められた(MST:51 vs 27ヶ月,P=0.146).壊死形態での検討では中心壊死型(EvansIIa/IIb/III:1/3/5)はそれ以外(Evans I/IIa/IIb/III:1/8/3/2)の患者に比べて有意に予後良好であった(52 vs 27ヶ月,p=0.388).
【結語】UR膵癌に対するCSにおいて,腫瘍変性壊死率に加え壊死形態が予後に与える因子である可能性が示唆された.
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