演題

B-Ⅰ法再建後の縫合不全に起因した通過障害に対しステロイド治療が有効であった2症例

[演者] 榊原 舞:1
[著者] 里見 大介:1, 佐々木 亘亮:1, 豊田 康義:1, 利光 靖子:1, 福冨 聡:1, 土岐 朋子:1, 山本 海介:1, 守 正浩:1, 森嶋 友一:1
1:千葉医療センター 外科

胃切除後の浮腫み等による吻合部狭窄,通過障害に対しては,絶食と高カロリー輸液(または経腸栄養),時に減圧チューブ留置による保存治療が基本であり,保存治療にて軽快しない場合には内視鏡的拡張術などが行われる.通過障害,吻合部狭窄の原因が縫合不全であった場合,治療期間はさらに長期となる.近年,食道ESD後や食道癌手術後の狭窄予防として,さらには下部消化管術後吻合部狭窄に対してステロイド治療が有効であったとする報告があり,当院でも同様の経験を報告した.今回,胃切除B-Ⅰ法再建術後の縫合不全に起因した通過障害に対しステロイド治療が有効であった2症例を経験したので文献的考察を含めて報告する.【症例1】72歳男性.胃体部癌(cStageⅡA)に対し幽門側胃切除術(D2)B-Ⅰ法再建を施行.術後食事開始後第17病日に腹痛,発熱を認め,CTにて縫合不全と診断し絶食,胃管留置および高カロリー輸液による保存治療を開始した.第47病日,GFSにて吻合部狭窄を認めステロイド局注(ベタメタゾン4㎎)及び全身投与(メチルプレドニゾロン500㎎×2日間,以降ベタメタゾンシロップ内服)を開始した.6日後に通過の改善を確認し食事を開始,食事開始から7日目に退院した.【症例2】86歳男性.胃体部癌(cStageⅡA)に対し幽門側胃切除術(D2)B-Ⅰ法再建を施行.術後食事開始後第17病日にCTにて縫合不全と診断し,腹腔内膿瘍ドレナージ,絶食,胃管留置および高カロリー輸液による保存治療を開始した.第41日,GFSにて吻合部狭窄を認めステロイド局注及び全身投与を行なった.8日後に通過の改善を確認し食事を開始,食事開始から14日目で全粥全量摂取,退院した.
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