演題

Stage IV胃癌に対する化学療法後conversion surgeryによる長期無再発生存の可能性

[演者] 谷口 嘉毅:1
[著者] 黒川 幸典:1, 田中 晃司:1, 宮﨑 安弘:1, 牧野 知紀:1, 高橋 剛:1, 山﨑 誠:1, 瀧口 修司:1, 森 正樹:1, 土岐 祐一郎:1
1:大阪大学大学院 消化器外科学Ⅱ

【背景】
近年の化学療法の進歩に伴い,Stage IV胃癌の切除例における長期無再発生存症例も散見される.当科においてStage IV胃癌に対して化学療法後にconversion surgeryを施行した症例を対象に,長期生存の可能性について検討した.
【方法】
2005年から2016年の間に初診時にStage IV胃癌と診断され,化学療法を施行したのちR0もしくはR1の手術を行った患者46例を対象とし,臨床病理学的な背景因子と無再発生存期間や全生存期間との関連性を評価した.さらに5年以上無再発生存した症例について,その詳細を検討した.
【結果】
全46例の初診時cM因子はCY / P / H / LYM = 26 / 7 / 6 / 12 (重複あり)であり,化学療法レジメンはS-1+DTX(ip) 療法 12例,DCS療法 11例,S-1+CDDP療法 9例,その他14例であった.化学療法施行期間の中央値は63日,ypStageはI / II / III / IV = 3 / 11 / 18 / 14であった.3年無再発生存率は31.4%,5年生存率は38.2%であり,cM因子や化学療法レジメンによる予後の差は明らかではなく,原発巣の組織学的効果判定による予後の差も認めなかった.5年以上の無再発生存が得られた症例は5例あり,詳細は表のとおりである.
【結語】
Stage IV胃癌患者においても化学療法後のconversion surgeryにより長期無再発生存が得られる可能性が示唆された.

詳細検索