演題

当院における切除不能進行再発大腸癌に対するTAS-102療法の検討

[演者] 樋口 晃生:1
[著者] 塩澤 学:1, 里吉 哲太:1, 渥美 陽介:1, 風間 慶祐:1, 稲垣 大輔:1, 山本 直人:1, 大島 貴:2, 森永 聡一郎:1, 益田 宗孝:2
1:神奈川県立がんセンター 消化器外科, 2:横浜市立大学附属病院 一般外科

【背景】標準化学療法に不応・不耐な切除不能・進行再発大腸癌に対するTAS-102の無作為化比較第III相試験(RECOURSE試験)においてTAS-102はプラセボと比較して有意な生存期間延長を示した.重篤な有害事象の発生も少なかったためサルベージラインでTAS-102を使用する機会が増えている.
【目的】切除不能進行再発大腸癌に対するTAS-102療法の安全性と有効性を検討する.
【対象と方法】当院にてTAS-102療法を施行した切除不能進行再発大腸癌32例.
【結果】男性15例女性17例.年齢中央値59歳(38-76歳).前治療レジメン施行数の中央値は3コース(1-5コース),TAS102療法施行数の中央値は3クール(1-11クール)であった.治療効果はCR/PR/SD/PD 0例/0例/6例/26例であり,病勢コントロール率は18.8%であった.無増悪生存期間中央値は105日であり全生存期間中央値は219日であった.TAS102療法後に別レジメンで化学療法継続した症例は10例であり,残りの22例はBSCを選択していた.TAS-102の1日投与量の減量は6件(4.9%),投与日数の短縮は13件(10.7%),投与延期は52件(42.6%)に認めた.Grade3以上の有害事象は悪心2例(6.3%),食欲不振1例(3.1%),疲労1例(3.1%),発熱性好中球減少2例(6.3%),好中球減少14例(43.8%),白血球減少8例(25.0%),貧血7例(21.9%),血小板減少2例(6.3%),AST増加2例(6.3%),黄疸2例(6.3%),ALP増加3例(9.4%)を認めるのみであった.
【結語】TAS-102療法の有害事象は制御可能であることが多く比較的安全に施行できるためサルベージラインの化学療法レジメンとして有用な選択肢である.
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