演題

RS3-172-18-1

潰瘍性大腸炎に対するReduced Port Surgery ~手術時間短縮の工夫~

[演者] 廣 純一郎:1
[著者] 荒木 俊光:1, 問山 裕二:1, 井上 靖浩:1, 藤川 裕之:1, 大北 喜基:1, 小林 美奈子:1, 毛利 靖彦:1, 楠 正人:1
1:三重大学大学院 消化管・小児外科学

はじめに Reduced Port Surgery:RPS は,近年,単孔式手術と同様,整容性に優れ,術後疼痛が少ない手術として注目されている.特に若年に発症する潰瘍性大腸炎(UC)に対するRPS大腸全摘術は,手術時間や術後成績が担保されれば,その有用性は高いと考えられ今まで取り組んできた.UCに対する RPS 大腸全摘・J回腸嚢肛門吻合術(Reduced Port Laparoscopic total colectomy:RP-LTC)の手技と成績について報告する.対象と方法 2000 年より 340例の TCを施行し,LTC は 61 例,RP LTC は,20 例に施行した.LTC (A群)は6port,RPS TLC はストマ造設部,ドレーン挿入部,臍部の 3portまたは 2port で施行した.全例臍部創より,J型回腸嚢を作成し,J型回腸嚢肛門吻合を施行した.RP-LTCは,手術手順の見直しを行い,解剖学的構造物を重視した定型化RP-LTC(B群)を施行した.A群とB群の術式の相違工夫について手術手技を提示し,TLCを含めた手術成績について検討を行った.結果 全例J 型回腸嚢肛門吻合が可能であり,開腹移行は TLC2 例に認めた.RP-TLC は TLC に比べ,回腸嚢肛門吻合の距離の検証と回腸嚢作成に工夫が必要であった.手術時間(A群:B群380:351分),出血量(144:107g)で,手術時間に差を認めなかった.術後合併症,術後在院日数(21 :19日)に有意な差は認めなかった.術後創部痛は RP-TLC が,TLS よりも少なく,整容性は RPS TLC において女性の満足度が高かった.結語 若年者に治療が必要となる UC,対する RPS TLC は,手順,手技の定型化を行うことで,TLCと手術時間での手術が可能で,良好な手術成績かつ整容性に優れた有用な選択術式の一つと考えられた.
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