演題

RS3-171-18-6

細径鉗子を使用した大腸癌に対するReduced Port Surgery

[演者] 栗生 宜明:1
[著者] 中西 正芳:1, 有田 智洋:1, 小菅 敏幸:1, 森村 玲:1, 村山 康利:1, 小松 周平:1, 塩崎 敦:1, 生駒 久視:1, 大辻 英吾:1
1:京都府立医科大学医学部 消化器外科学

【はじめに】大腸癌に対する腹腔鏡下大腸切除術は現在標準手術となりつつある.最近ではさらに整容性の向上を図るため単孔式手術も行われているが,単孔式手術は鉗子間の干渉など手術操作が難しく,技術的に克服すべき課題も多い.そこで当科ではポート数を減らし,細径鉗子を用いて従来の腹腔鏡下手術とも技術的には同等で,整容性に配慮した大腸切除術を行っている.【対象】07年6月から16年11月までに当科で手術を行った原発性大腸癌は1415例で,そのうち腹腔鏡下手術は1132例であった.このうちCからRSまでの症例で,腹腔鏡で原発巣切除を行った731例で検討を行った.2mmと3mmの細径鉗子を使用したRPSは13年4月から導入し,RPS群162例とMPS群569例で短期成績について比較検討した.
【手術手技】技術的には従来の腹腔鏡手術と大きな差はなく,術者・助手ともにストレスなく安全に操作が行えると考えている.術者は左手が3mm鉗子になるものの,操作性については通常のMPSと基本的には同様の手術操作が可能である.助手については臍部のデバイスから操作を行うため,スコープとの干渉が問題となるが,場面々々でデバイスを回転させるなどの工夫で実際の手術ではそれほど干渉により操作が妨げられることはほとんどない.2mm,3mmポート創については術後1か月ほどでほとんど確認できない程度まで治癒することが多い.以上の手術手技を動画で供覧する.
【結果】手術時間,術中出血量,術後在院日数,全合併症率でいずれも有意差を認めなかった.
【まとめ】細径鉗子を用いたRPSは単孔式手術とも整容性の面で遜色なく,技術的にもMPSとほぼ同様の操作が行え,安全で優れた術式であると考えられた.
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