演題

RS3-169-18-5

外科医にとってReduced port laparoscopic cholecystectomyは従来法よりストレスのかかる手術なのか?

[演者] 石山 泰寛:1
[著者] 原 義明:1, 榎並 延太:1, 中原 健太:1, 前田 知世:1, 向井 俊平:1, 澤田 成彦:1, 日高 英二:1, 石田 文生:1, 工藤 進英:1
1:昭和大学横浜市北部病院 消化器センター

外科医にとってReduced port laparoscopic cholecystectomyは従来法よりストレスのかかる手術なのか?
-Surg-TLXと唾液アミラーゼモニターを用いた前向き比較研究-

はじめに;単孔式腹腔鏡下手術が近年盛んに行われているが,従来法より困難な手術であり,断念する外科医も少なくはない.単孔式腹腔鏡下手術にポートを追加しReduced port surgery(以下,RPS)で手術を行っている外科医も多数いる.今回,腹腔鏡下胆嚢摘出術において,RPSと従来法の難易度を前向き比較研究したので報告する.
方法と対象;2016年6月から2016年9月までに当院で行われた腹腔鏡下胆嚢摘出術14例を対象とした.症例は単純ランダム割り付けしRPS群 7例,従来法7 例であった.緊急手術,胆嚢癌疑い症例は除外した.難易度の測定はSurg-TLX (Surgery-specific version of the Task Load Index)と唾液アミラーゼモニタ-を使用した.唾液アミラーゼモニタ-は術前,術中(Critical view露出後), 術後(閉腹後)の3回測定した.
結果;RPS群と従来法群の両群間で患者背景因子に有意差は認めなかった.手術成績は手術時間,術中,術後の合併症は両群間で有意差は認めなかった.唾液アミラーゼモニタ-は術前,術中,術後の数値,術前から術後の増加量,術前から術中の増加量いずれも両群間で有意差は認めなかった.Surg-TLXは技術的な面においてRPS群が従来法より有意に高い数値を示した.精神面,身体面,時間面,状況,集中力の面では有意差はなかった.
結語;今回の検討でRPSは従来法と比較し技術面以外では外科医にストレスのかからない手技であることが示唆された.Reduced port laparoscopic cholecystectomyは胆嚢摘出術の標準術式となりうる可能性があると思われた.
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