演題

RS3-167-18-2

Reduced Port幽門保存胃切除術の新しい工夫

[演者] 漆原 貴:1
[著者] 徳本 憲昭:1, 荒田 了輔:1, 大下 航:1, 高倉 有二:1, 大下 彰彦:1, 池田 聡:1, 真次 康弘:1, 中原 英樹:1, 板本 敏行:1
1:県立広島病院 消化器乳腺移植外科

[はじめに] ESD適応外の早期胃癌で占拠部位が胃中部の場合に,機能温存手術として幽門保存胃切除術(以下PPG)が適応となる.整容性を考慮し臍窩含め縦切開にマルチアクセスポートを装着しSingle or Reduced Port の特性を生かした腹腔鏡下幽門保存胃切除術の手技と新しい工夫について報告する. [象と方法]平成21年4月からSingle,Dual or Reduced Port腹腔鏡下胃切除術を早期胃癌に適応し平成28年11月までにSPGを30例,DPGを12例,RPGを68例に施行し,そのうちPPGを36例に施行した.臍窩3cmの縦切開に創縁保護と創縁拡張の可能なGelPOINTを使用し,Single Port の場合は右側3mm,左側3mmPortで行い,Reduced Portの場合は右側3mm,左側5mm,体型など必要に応じて12mm Portを用いた.腹壁吊り上げ法併用でGelPOINTでの鉗子操作のしやすい30度の角度をつけ腹壁側への十分な視野を確保した.鉗子操作において左右の鉗子を交叉するX-techniqueも用いた.迷走神経肝枝と腹腔枝温存,幽門下動脈,可能であれば幽門下静脈温存,右胃動脈温存しD1+リンパ節郭清施行した.GelSealを離脱して頭側に牽引して直視下に手縫いで層々吻合を行える場合は手縫い法13例,GelSeal装着してEndoLinear stapler 60を用いた機能的端々器械吻合を21例,後壁器械前壁手縫い法2例に施行した. [結果]手術時間は手縫い法:289±38分, 器械吻合法:304±37分.出血量は手縫い法:94±108g,器械吻合法:68±82gで手術時間,出血量に有意の差は無かった.術後胃内停滞の頻度に差は無かった. [結語] Reduced Port PPGを行うにあたり,従来の5ポートと同様の操作が可能となるように腹壁吊り上げ併用し視野確保と操作角度をつけた.さらに臍上小切開を最大限に生かし再建において手縫い法,器械吻合法の選択が可能であった.
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