演題

RS2-107-18-3

Self-gripping meshを使用した腹腔鏡下ヘルニア根治術の手術手技と成績

[演者] 大内 昌和:1
[著者] 福永 正氣:1, 福永 哲:1, 永仮 邦彦:1, 飯田 義人:1, 吉川 征一郎:1, 勝野 剛太郎:1, 神田 聡:1, 平崎 憲範:1, 東 大輔:1
1:順天堂大学附属浦安病院 外科

はじめに:
現在までTAPP 756例施行.再発は1例(0.13%)と低率ではあるが,更なる手術手技の簡便化また疼痛の軽減 タッキングによる出血の回避などを期待しself-gripping mesh(パリテックスプログリップメッシュ)を導入,タッキングを省略している.160例施行.手術手技を供覧しそのポイントを考察する.
手術手技:
プログリップを使う際には,特に内側腹側 外側腹側でメッシュが捲れないよう意識して四隅の剥離を行う.通常の剥離とほぼ同様,内側は腹直筋正中を超えて1~2cm,前腹側は腹横筋腱膜弓(ヘルニア門上縁)から3cm以上,外側は上前腸骨棘を超えるまで,尾側はクーパー靭帯から2~3cm十分に剥離する.そのうえで最終的に四隅を確認しできる限り剥離を追加する.剥離層は特に膀胱前腔では腹膜前筋膜が腹壁側に残るように剥離することでクーパー靭帯へのメッシュの固定性が良くなる.メッシュの配置は最初の位置決めが重要であり メッシュを2回折りにし,その折れ返しがヘルニア門の真ん中から上縁にくるよう上下をあわせ,左右はヘルニア門中心に左右最低3cmは覆うことができるように置く.剥離範囲をしっかり取りメッシュの最初の位置決めが正しければメッシュの取り回しに苦労ることはなく容易に展開できる.最終的に浮き上がりがないか十分に注意して,必要があればタッキングによる固定を考える.
結果および考察:
手術時間は片側90.6分 両側136.6分 タッキングを追加固定した症例は2例であった.現在まで再発は認めず慢性疼痛は1例のみ(0.6%)であった.
結語:
剥離範囲を十分に取り最初の位置決めを正しく行えばself-gripping meshを使用した手技は簡便安全確実であると考える.
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