演題

RS2-107-18-2

当院における再発鼠径ヘルニア手術の検討

[演者] 木原 直貴:1
[著者] 熊野 公束:1, 藤村 昌樹:2
1:喜馬病院 外科, 2:第一東和会病院 外科

(はじめに)再発鼠径ヘルニアに対する推奨する手術方法は,初回手術術式がさまざまであり,推奨する術式はないとさ れている.当院は,腹腔鏡下ヘルニア修復術を第一選択としている. (対象と方法)平成20年2月から平成28年6月までの間で,再発鼠径ヘルニアに対して当院で手術を行った患者を対象と し,年齢 性別,前回手術法,再発までの期間,再発ヘルニアの分類,手術方法,手術時間,術後在院日数,術後合併 症などを検討した. (結果)期間中再発鼠径ヘルニア症例は,22例であった.男女比9:2,平均年齢66.0歳,前回手術(従来法8,メッシュプラ グ法9,Lichitenstein法2,PHS1,UHS1,TEP1),再発病変数(右15,左9),再発ヘルニア分類(I型7,II型15,III型2,IV 型1),手術術式はTEP21例,eTAPP1 例,手術時間132分,術後在院日数3.8日,合併症3例(漿液腫1,陰嚢痛2),再々発例 は認めていない.症例を提示する.
(症例1)57歳男性 7ヶ月前に右鼠径ヘルニアに対して,メッシュプラグ法が施行されたが,術後5ヶ月で再度右鼠径部の 膨隆を自覚した.手術は,腹腔内観察にてない内鼠径ヘルニア(Rec II-2)での再発であることが判明し,TEPにて修復し た.
(症例2)70歳代男性 7年10ヶ月前に当院にて両側鼠径ヘルニアでTEPを施行.受診2週間前に右鼠径部の膨隆と疼痛を自覚 し紹介.手術は,同様に腹腔内から観察したところ,腹膜前腔のメッシュが背側からめくりあがり,買い鼠径ヘルニア (RecI-2)での再発であった.メッシュと腹膜の癒着がかなりあり剥離困難が予想されたため,eTAPP( 田畑ら,日本ヘル ニア学会誌 vol2 No2, 13-13,2015)にて施行した. (考察)再発鼠径ヘルニアに対しては,前回手術が様々であるため,再発形式を確認し確実に修復できる腹腔鏡下手術が 有用であると思われた.
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