演題

RS2-104-18-1

当院における腹腔鏡下ヘルニア修復術(TAPP)の工夫と短期成績

[演者] 泉谷 康仁:1
[著者] 木村 雄:1, 中島 慎吾:1, 小見山 聡介:1, 金 修一:1, 川上 定男:1
1:市立福知山市民病院 外科

経腹的腹腔鏡下ヘルニア修復術(transabdominal preperitoneal laparoscopic hernia repair:TAPP法)は不顕性の対側病変も含め腹腔内からの確実性の高い術中診断が可能であり術後の疼痛も少ない等のことから,当院では2015年6月より成人の鼠径部ヘルニアに対しTAPP法を導入しており,現在は第一選択の手術法としている.ポートは臍部12mm両側腹部5mmで行い,異時性に発症する対側病変に備えて原則的に左右のポートは臍の高さで水平に置いている.2016年11月の時点で63症例70病変にTAPPを施行しているが,両側7例のうち3例は不顕性であった.平均手術時間は片側症例で100.5分,両側症例で156.7分であった.術後合併症は漿液腫3例,臍創離開を1例認めたが,血腫やメッシュ感染,再発は認めていない.以前に第一選択としていた前方アプローチ法と比較すると平均手術時間は長くなっているが,明らかな合併症発症率の増加は認めず,また退院後外来にて疼痛・違和感の訴えも減少しており,比較的安全にTAPP法の導入が出来ていると考えられる.腹腔鏡での腸管虚血の評価も可能であるため,今後は嵌頓症例にも適応を拡大していく予定である.引き続き手術手技の安定化・手術時間の短縮を目指すとともに,長期成績について検討を行いたいと考えている.
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