演題

RS3-150-14-6

腹腔鏡下肝切除における助手の役割

[演者] 海津 貴史:1
[著者] 隈元 雄介:1, 西山 亮:1, 田島 弘:1, 河又 寛:1, 渡邊 昌彦:1
1:北里大学医学部 外科

我々は2016年12月までに257例の腹腔鏡下肝切除(LH)を経験した.安全・確実なLHを遂行する上で,助手の役割は重要である.実際に行っている助手の手技の詳細をビデオで紹介する.
右葉授動操作時右三角間膜→右冠状間膜→無漿膜野を切離する際は,患者体位を左側臥位とし,助手は2本のツッペル(5mm)で右葉を患者左側方向に圧排する.その際,術者は右側腹部の5 mm portから挿入したLCSのみを操作するため,術野展開のすべてを助手に任せる(図参照).肝腎間膜→無漿膜野を尾側から頭側に向かって切離する際も,助手は2本のツッペルのみで肝右葉を挙上するため,エンドパドルなどの特殊なデバイスは使用しない.
肝実質離断時術者左手は術野を展開し,右手のCUSAまたは剥離鉗子やLCSによるcrush法で肝離断を行う.助手は片方の手で術野を展開し,もう一方はソフト凝固付の吸引送水管を持ち,良好な術野確保に専念する.すなわち,常に血液やミストを吸引し,送水により術野の洗浄や出血点の明瞭化を行い,oozing程度の出血はソフト凝固で止血する.助手は終始術者の動きに合わせて術野展開の手を緩めたり(索状物のクリッピング時やLCSでの肝静脈枝切離時),強めたりする(肝臓側面挙上もしくは肝静脈根部腹側肝実質圧迫による肝静脈性出血制御時).比較的太いグリソン枝のクリッピング時に,術者側portでは角度が悪くクリップ先端が視認できなければ,助手側のportからデバイスを挿入して助手がクリッピングする.
結語
積極的に手術に参加する助手はsolo-surgery化を防ぎ,助手あるいは術者の教育的観点からも重要である.

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