演題

RS3-148-14-4

ICG蛍光法を応用した腹腔鏡下肝切除における術中ナビゲーション

[演者] 山田 宏輔:1
[著者] 村上 雅彦:1, 青木 武士:1, 松田 和広:1, 古泉 友丈:1, 五藤 哲:1, 藤森 聡:1, 渡辺 誠:1, 榎並 延太:1, 大塚 耕司:1
1:昭和大学病院 消化器・一般外科

【背景】消化器外科におけるICG蛍光法は臓器の血流評価,センチネルリンパ節同定など有用性が報告されおり,特に肝臓外科領域ではICGが有する蛍光性・胆汁中排泄の特性を利用し解剖情報を獲得するために利用されている.教室では2008年に肝切除術におけるICG蛍光法を用いた区域染色・胆道造影法を報告し,現在腹腔鏡下肝切除へ応用している.同術式は低侵襲・拡大視効果の利点を有する一方,触覚によるフィードバックの欠如,術中超音波から獲得される情報の制限から切除範囲の同定に苦慮することが少なくない.ICG蛍光画像を通常光画像に重畳表示可能なPINPOINT SYSTEM(R)を使用した手術支援についてビデオを供覧し報告する.【方法】我々は2014年より加NOVADAQ社のPINPOINT(R) endoscopic fluorescence imaging System(以下PINPOINT)を腹腔鏡下肝切除術に導入,以下の如く手術支援に応用している.1)肝腫瘍同定:術前にICGを静注,肝細胞癌・転移性肝癌の術中同定.2)肝区域同定:腹腔鏡下肝葉切除術において肝動脈・門脈を切離後ICG静注,蛍光領域に準じたdemarcation lineの同定.3)傍大動脈リンパ節転移疑い症例において術前ICG静注し術中観察.教室で2014年4月から2016年4月までに術中にPINPOINTを用いて腹腔鏡下肝部分切除術を施行した21例を対象とした.【結果】1. 術前画像診断・術中肉眼所見上同定困難だった8mm径小病変を含め31病変を同定し得た.2.残肝はICG蛍光領域として観察され,Rex-Cantlie lineに一致した切離ラインが同定された.3. 腫大リンパ節は鮮明に同定可能,術後病理診断上リンパ節転移と診断された.【結語】腹腔鏡下肝切除におけるICG蛍光法は,術中ナビゲーションとして肝内微細病変・転移性病変の同定,肝区域同定に有用であることが示唆された.
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