演題

RS1-47-16-6

腹腔鏡下胃切除術における安全な体腔内再建行うための定型化に向けた取り組み

[演者] 島田 翔士:1
[著者] 澤田 成彦:1, 大宮 俊啓:1, 石山 泰寛:1, 中原 健太:1, 前田 知世:1, 向井 俊平:1, 日高 英二:1, 石田 文生:1, 工藤 進英:1
1:昭和大学横浜市北部病院 消化器センター

【緒言】当センターでは2008年から腹腔鏡下幽門側胃切除/胃全摘術(LDG/LTG)後のRoux en Y再建法に体腔内吻合を取り入れており,手技の定型化を図るためにLDG/LTGともにLinear staplerを用いたOverlap法による再建を行っている.定型化に向けた当科での手技やコツおよび手術成績につき供覧する.【手技・成績】郭清・胃切除後に切除胃を臍部のカメラポート創を上下に約3.5~4cmまで広げて体外に回収する.Y脚はこの創より体外で直視下に吻合を行う.その後,腹腔内でLinear staplerを用いて残胃空腸/食道空腸をOverlap法で側々吻合する.当センターでのコツとして2016年よりiDrive™ Ultra Powered Stapling System(Medtronic社)を吻合に用いているが,残胃空腸/食道空腸吻合の際,組織のズレ(段差)を起こさないために,残胃空腸/食道空腸にstaplerを挿入,把持した後,組織のズレや周囲臓器の巻き込みがないことを確認後すぐに1.5cm程staplingを行う.その後,30秒程staplerを保持した後に奥までstaplingすることでより良い圧縮とstaple形成が得られ止血効果もあり,組織のズレがない安全な再建が可能である.Entry holeは3針~4針支持糸を置いた後,Linear staplerを用いて閉鎖し吻合操作終了となる.現在まで,LDG271例/LTG25例に施行し,手術時間(中央値) 246/301分,出血量69/185g,術後在院日数9.0/9.5日であり,術後合併症は,吻合部縫合不全1/1例,吻合部狭窄1/0例であった.【結語】Linear stapleを用いたOverlap法によるRoux en Y再建はLDGおよびLTGともに同様の手順・手技が可能で定型化が容易なため安全に施行可能であると考えた.
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