演題

RS1-47-16-5

腹腔鏡下胃切除術での再建法の定型化-DG・TG・PG全術式において

[演者] 里舘 均:1
[著者] 北村 嘉久:1, 眞木 治文:1, 関澤 健太郎:1, 佐藤 彰一:1, 長尾 厚樹:1, 渡辺 一輝:1, 奈良 智之:1, 古嶋 薫:1, 針原 康:1
1:NTT東日本関東病院 外科

【はじめに】
現在,腹腔鏡下胃切除は幽門側胃切除(LADG)のみならず,腹腔鏡下胃全摘(LATG)および腹腔鏡下噴門側胃切除(LAPG)へと術式の広がりを見せている.その中で特にLAPGにおいては再建法のバリエーションが認められ,学会や研究会においても議論のあるところである.
筆者はLATGにおける体腔内circular stapler(Orvil)による食道空腸吻合を2008年から開始し,現在まで二百例超に施行し,LATGにおける再建の標準となりうるとしてこれまでも報告してきた.2014年よりLATGに加えてLADG後の再建(Roux-enY・残胃空腸吻合)およびLAPGでのダブルトラクト再建においてもOrvilを使用し良好な印象を得ている.
これは再建法の定型化においても有用と考え報告する.
【手術手技】
LATG・DG・PGともに基本的な手技・手順やポート位置(5点ポート)は共通で,かつ基本的な手順はすべて同一である.これは大きなメリットと考える.それにより術者及び第一助手,カメラ助手の役割は定型化が可能で,第一助手は後期研修医,カメラ助手は初期研修医で勤まる.現在までに当院において上記術式合計で140例(2014年2月~2016年12月)に施行し,縫合不全は認めていない.
【考察および結語】
腹腔鏡下胃切除後の体腔内再建,特にLATG後の食道空腸吻合に対してOrvilの使用はある一定の評価を得られるようにはなってきた感じはあるが,本邦で使用可能になってから8年以上を経た現在に至っても多数派とは言えない印象である.それはOrvil特有の使用上のコツとピットフォールがあるからと考えられる.
しかしそれら特徴を理解して使用することにより全術式に応用が可能となり定型化につながると考える.
筆者がこれまでLATGのみならず,DG・PGにおいて三百例以上使用してきた経験からの手技のコツを供覧するとともに,上記術式における定型化などの実際を提示する.
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