演題

RS1-43-16-6

V-Locを用いた鏡視下共通孔2層縫合閉鎖の手技と有用性- Billtoth-Ⅱ+Braun吻合-

[演者] 栗原 重明:1
[著者] 森本 純也:1, 登 千穂子:1, 王 恩:1, 平川 俊基:1, 青松 直撥:1, 岩内 武彦:1, 中澤 一憲:1, 内間 恭武:1, 竹内 一浩:1
1:府中病院 外科

【はじめに】我々は2008年より胃癌に対し腹腔鏡下手術を導入し,これまで200例以上の腹腔鏡下幽門側胃切除術を経験した.再建は13年4月よりBillroth-II+Braun再建を標準としている.体腔内吻合を安全に施行するには,より簡便な手技の工夫が必要であるがLinear staplerによる再建では共通孔閉鎖が必須となる.導入時当科では3か所の指示糸で吊り上げを行いLinear staplerによる閉鎖を行っていたが,コスト面と共通孔が外翻する問題もあり13年12月よりV-Locを用いた共通孔閉鎖を行っている.手技を供覧する.
【手技】胃切除後臍部より標本を摘出し,トライツ靱帯より肛門側20・40・60cmの空腸にマーキングを行う.20・60cmの空腸を臍部より体外に出し,Braun吻合を先行して行い,胃空腸吻合部となる40cmの空腸に小孔の作成とBraun吻合間隙を非吸収糸にて可及的に閉鎖を行う.再気腹後,空腸を結腸前経路に挙上し40cmの空腸と残胃大弯後壁寄りをLinear stapler 60mmにて側々吻合(順蠕動)を行う.吻合部のstaple lineの出血を確認後,V字が開くように共通孔を3-0 V-Loc 30cmを使用しAlbert-Lembert2層連続縫合を行い閉鎖する.縫合に関しては,術者は患者右側よりAlbert縫合を手前から開始しLembert縫合を奥から手前に行う.Stapleとの交差部および股部の補強を行い,Petersen defectを非吸収糸にて可及的に閉鎖する.
【成績】現在まで98例に施行し,共通孔閉鎖時間(中央値)は11分であった.縫合不全,吻合部出血・狭窄,stasisは認めていない.
【結論】V-Locを用いた鏡視下共通孔2層縫合閉鎖の手技は,経済性・簡便性に優れ,成績も良く有用な方法と考えた.
詳細検索