演題

RS2-100-16-1

当院における胃粘膜下腫瘍に対する腹腔下胃局所切除術の検討

[演者] 石岡 大輔:1
[著者] 清崎 浩一:1, 菊地 望:1, 高橋 洵:1, 福田 臨太郎:1, 齊藤 正昭:1, 辻仲 眞康:1, 宮倉 安幸:1, 野田 弘志:1, 力山 敏樹:1
1:自治医科大学附属さいたま医療センター 一般・消化器外科

【緒言】当院では5cm以下の胃粘膜下腫瘍に対する治療として,腹腔鏡下に胃壁全層牽引法による胃局所切除を施行している.今回当院で施行した腹腔鏡下胃局所切除術の治療成績を検討した.
【方法】2010 年 1 月から 2016 年 9 月まで,当院で胃粘膜下腫瘍に対し腹腔鏡下胃部分切除を施行した 53 例を対象とした.
【結果】患者背景は,男性 23例,女性 30例,平均年齢 63.9歳,BMIの中央値は23(17-31)であった.手術時間の中央値は 115分(46 - 307),出血量の中央値は0(0-100)mlであった. 腫瘍の局在ではU:28例(穹窿部6例),M:24例,L:1例,胃内発育型は33例(62%)であり,摘出腫瘍長径中央値 25mm(18-42)であった.摘出腫瘍はGIST49例,神経鞘腫3例,神経内分泌腫瘍1例であった.開腹移行例は1例であり,腫瘍が食道に近接しているため狭窄の可能性を考え開腹移行となった.術後経口摂取開始までの中央値は2 (2-3)日,在院日数は 7(5-11)日,Clavien-Dindo Grade II以上の周術期合併症は認められなかった.術後再発は1例(肝転移,リンパ節転移)認められたが,腹膜播種等の術中操作に関連する可能性がある再発は認められていない.また,胃の変形に起因すると考えられる通過障害の訴えは認められていない(平均観察期間965日).
【考察】胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡下胃局所切除術は妥当な術式と考えられた.今後も症例蓄積を行い,治療成績をさらに検討する必要があると考えられた.
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