演題

RS3-165-16-5

当科における腹臥位胸腔鏡下食道切除術の定型化

[演者] 今西 達也:1
[著者] 安田 貴志:1, 大坪 大:1, 大山 正人:1, 山岸 農:1, 杉山 宏和:1, 大村 典子:1, 柿木 啓太郎:1, 藤野 泰宏:1, 富永 正寛:1
1:兵庫県立がんセンター 消化器外科

【はじめに】食道癌に対する胸腔鏡下食道切除術は低侵襲化に寄与するものであり広く普及している.当科では腹臥位胸腔鏡下食道切除術を2010年より導入し標準としている.【方法】完全腹臥位5ポート,分離換気6mm気胸併用.中下縦隔郭清を先行後上縦隔郭清に移る.106recR郭清ではまず気管食道間の剥離を頚胸境界を超えできるだけ頭側まで進め,形成したplaneな層に沿い郭清リンパ節を食道側につけていく.106recLでは食道に緊張をかけながら気管食道動脈の気管側の枝を切離し左反回神経を含んだやはりplaneな層(臓器鞘)を形成,郭清リンパ節を食道側につけるようにしていく.気管膜様部からの剥離に加え,対側は左胸膜側からの剥離となりこれを交互に進めるが,この際に切離した口側食道の牽引と気管ころがしによる助手の術野展開が重要で,un bloc郭清が可能となる.再建はHALS胃管後縦隔経路を標準とし腹部LN転移例は原則開腹としている.【結果】2016年3月までに212例に施行.cStageI,II,III,IVそれぞれ45,98,56,7例.肺合併症12 例(5.7%),縫合不全は 14 例(6.6%),乳び胸1例(0.5%),反回神経麻痺は39例(18.4%)に認めた.【結語】郭清の定型化により手技が安定し,低侵襲で許容し得る成績が得られていると考える.
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