演題

SY05-5

高度進行肝細胞癌に対する肝切除を中心とした集学的治療

[演者] 波多野 悦朗:1
[著者] 上本 伸二:2, 藤元 治朗:1
1:兵庫医科大学医学部 肝・胆・膵外科, 2:京都大学大学院 肝胆膵・移植外科学

高度進行肝細胞癌 (HCC) に対する標準的治療を確立する必要がある.
高度門脈腫瘍栓を伴う (Vp3/4) HCCの肝切除後の生存期間中央値 (MST) は27.6か月で,術後肝動脈注入化学療法 (HAIC) の有無が予後因子で,術後HAIC施行群のMSTは33.2か月であった.下大静脈腫瘍栓を伴う (Vv3) HCCの肝切除後のMSTは15.2か月で,術前HAIC, 体外循環併施,肝外転移が独立した予後因子で,高度進行Vv3の術前HAIC群の5年生存率は57.1%であった.胆管腫瘍栓を伴う (B3/4) HCCでは,肝切除後のMSTは23.7か月で,Child-Pugh分類, 高度脈管侵襲,漿膜浸潤が独立した予後因子で,高度脈管侵襲がなければ5年生存率は73.2%であった.また,非治癒切除であっても残肝遺残腫瘍個数が3個までであれば予後は比較的良好であった.
高度進行HCCであっても適切な手術適応の設定と周術期の集学的治療によりsorafenibを凌ぐ治療成績が期待できる.
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