演題

RS3-162-16-5

腹臥位によるロボット支援胸腔鏡下食道切除術のトラブルシューティング

[演者] 立花 慎吾:1
[著者] 太田 喜洋:1, 渡辺 隆文:1, 須田 健:1, 尾形 高士:1, 高橋 恒輔:1, 星野 澄人:1, 逢坂 由昭:1, 勝又 健次:1, 土田 明彦:1
1:東京医科大学病院 消化器外科・小児外科

(目的)ロボット支援胸腔鏡下食道切除術における偶発症とその対処法について検討した.(対象と方法)2016年10月までにロボット支援胸腔鏡下食道切除術を施行した55例.(結果)開胸に移行した症例はなくロボットによる完遂率は100%であった.偶発症とその対処法:1da Vinciアーム同士の干渉による鉗子操作不能:da Vinciアームをポートに装着したまま前後左右に少し微調節すると干渉が解消された.またda Vinciの各ポートは同一水平線上にしないこと,da Vinciの各ポートはなるべく離して設置することが重要である.2臓器損傷:da Vinci鉗子挿入時に肺を損傷した.da Vinciにて損傷部を縫合し対処した.da Vinci鉗子挿入は慎重に,なるべく臓器と離した位置で交換することが重要である.3出血:右鎖骨下動脈や奇静脈からの出血を経験した.助手のクリップやガーゼ圧迫+サージセルで対処した.da Vinciには触覚がないので視覚で触覚を補いながら操作すること,助手のLCSを有効利用して出血を最小限にすることが重要である.4緊急停止:ロボットが突然緊急停止した.助手は術野の場を崩さずにda Vinci鉗子を速やかに引き抜くことが重要である.(結語)ロボット支援手術には通常の内視鏡手術にはない偶発症を起こす可能性があり,その注意事項を十分に認識してロボットを操作する必要がある.
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