演題

SY04-8

当院における肝移植後の肝静脈狭窄の検討

[演者] 大矢 雄希:1
[著者] 菅原 寧彦:1, 内田 皓士:1, 川端 誠一:1, 三浦 宏平:1, 吉井 大貴:1, 磯野 香織:1, 林田 信太郎:1, 山本 栄和:1, 猪股 裕紀洋:1
1:熊本大学附属病院 移植外科

(目的)当科における肝移植後の肝静脈狭窄につき検討を行い,成績向上の糸口を見つけることを目的とした.
(対象と方法)2016 年12 月までに熊本大学で施行した肝移植症例499 例を対象とした.術後の遷延性腹水や肝機能異常で疑い,血管造影にて吻合部位前後での5 mmHg以上の圧格差で診断した.急性拒絶反応の除外診断のため,血管造影前には肝生検をした.
(結果)肝静脈狭窄は小児症例13例,成人症例12例の25例 (5%) に認めた.診断時期は,移植後中央値270 日(29-1290日)であった.グラフトの内訳は左外側区域 (n=12)が最も多く,次いで左葉 (n=8),右葉 (n=4),全肝 (n=1)であった.診断前に肝生検を施行した症例 (n=14) では,または類洞の拡張 (n=5),脂肪肝 (n=4),中心静脈の拡張 (n=3) および周囲の鬱血 (n=2)を認めた.初回バルーン拡張は全例で成功したが,3例に対してはその後,ステントを挿人した.
(まとめ)肝静脈狭窄は.肝移植後に起こりうるcriticalな合併症の一つであり,診断後,適切に治療することでグラフト生着につながる.
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