演題

RS3-120-7-3

病期IIIA/IIIB胃癌に対する術後補助化療としてのDTX+S1療法6ヶ月間継続投与のFeasibilityの検討(OGSG1002)

[演者] 松山 仁:1,10
[著者] 藤谷 和正:2,10, 木村 豊:3,10, 今村 博司:4,10, 藤田 淳也:5,10, 川端 良平:6,10, 坂井 大介:7,10, 黒川 幸典:8,10, 下川 敏雄:9,10, 佐藤 太郎:7,10
1:八尾市立病院 外科, 2:大阪府立急性期・総合医療センター 消化器一般外科, 3:近畿大学医学部 上部消化管, 4:市立豊中病院 外科, 5:堺市立総合医療センター 外科, 6:大阪労災病院 外科, 7:大阪大学大学院 消化器癌先進化学療法開発学, 8:大阪大学大学院 消化器外科学Ⅱ, 9:和歌山県立医科大学 臨床研究センター, 10:大阪消化管がん化学療法研究会(OGSG)

【目的】治癒切除がなされたStage II,IIIA,IIIB胃癌(胃癌取り扱い規約第13版)においては,術後にTS-1投与を1年間行うことで手術単独に比べて予後の改善が得られることがACTS-GC試験で報告され,日本における術後補助化学療法の標準治療となった.しかし,subset解析ではStage IIIA,IIIB症例ではTS-1投与による予後の改善は十分でなく,術後補助化学療法のさらなる改良が期待されている.今回治癒切除術がなされたStageⅢA,ⅢB胃癌症例を対象とし,術後補助化学療法ドセタキセル(DTX)+ TS-1療法の6ヶ月間投与の治療継続率および安全性を検討した.【方法】DTX 40mg/m2 (day1) + TS-1 80mg/m2 (day1-14)の3週間毎を1コースとし,6ヶ月間繰り返した.後続治療は原則としてTS-1 80mg/m2を手術より1年後まで投与した.主要評価項目は投与開始6ヶ月経過時点での治療継続率とし,副次的評価項目として有害事象発生割合と程度,無病生存期間(DFS),全生存期間(OS),1年後(TS-1による後続治療)の治療継続率とした.【結果】2010年12月から2012年12月までに14施設より62例が登録され,全例が解析対象となった.StageIIIAが32例(52%),IIIBが30例(48%)であり,術式は胃全摘術が24例(39%),幽門側胃切除術が30例(48%),その他8例(13%)であった.DTX+TS-1の6ヶ月治療完遂率は75.8%(95%CI 63.2-87.8%,p<0,001),そのうち1年治療完遂率は89.3%(95%CI 76.9-96.5%)であった.DTX+TS-1のRelative Dose Intensity (RDI)はTS-1 81.4%,DTX 83.9%であった.3年無病生存割合は68.5%(95%CI 55.7-81.3%),StageIIIAで76.8%(95%CI 63.1-93.5%),StageIIIBで59.8%(95%CI 44.6-80.3%)であり,3年全生存割合は83.1%(95%CI 74.1-93.3%),StageIIIAで89.7%(95%CI 74.1-93.3%),StageIIIBで76.5%(95%CI 62.7-93.4%)であった.主なGrade3/4の有害事象は好中球減少(53%),食欲不振(18%),倦怠感(10%)であったが,発熱性好中球減少症は認めなかった.【結論】
StageIIIA/IIIB胃癌に対する術後補助化学療法としてのドセタキセル+TS-1療法の6ヶ月間継続投与は安全に実施できた.TS-1の(RDI)を低下させることなく高い完遂率であることから,有望な治療法と成り得ることが示唆された.
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