演題

RS3-120-7-2

当院におけるN2以上早期胃癌症例の検討

[演者] 杉田 裕樹:1
[著者] 秋山 貴彦:1, 大徳 暢哉:1, 田嶋 ルミ子:1, 田中 洋:1, 本田 志延:1, 廣田 昌彦:1
1:熊本地域医療センター外科

【背景】早期胃癌の予後は比較的良好であり,胃癌のガイドライン上術後補助化学療法の適応からT1症例は除外されている.しかし早期胃癌においても,多数リンパ節転移を来す症例が認められる.これらの症例の検討は十分にはなされておらず,また治療法については確立していない.我々は当センターにおいて外科的切除を行った早期胃癌の中でN2以上の転移を来した症例について検討した.
【対象および方法】当センターにおいて1991年から2009年までに当センターにて胃癌切除術が行われ,術後病理組織検査結果にて早期胃癌(T1)と診断された1166例を対象としてレトロスペクティブに検討した.
【結果】早期胃癌1166例のうちリンパ節転移を来したのは102例(8.7%)であった.胃癌取り扱い規約第14版によるT1N0は1064例(91.3%),T1N1は79例(6.8%),T1N2は20例(1.7%),T1N3は2例(0.2%),T1M1(#16リンパ節転移)は1例(0.1%)であった.5年生存率はT1N0:96.4%(1026例), T1N1: 84.8 %(67例), T1N2以上(N2≦)(23例):47.8%(11例)であった.T1N2≦の23例についてさらに検討した.男女比11:22, 平均年齢63.7歳(34-89), 手術術式は幽門測胃切除20例,胃全摘3例,2例はD1+(8.7%),21例にD2郭清(91.3%)が行われた.すべてR0となった.深達度はT1a:2例, T1b:21例,組織型はtub1:4例,tub 2:2例pap:1例, sig :7例,por: 9例, 術後補助化学療法は20例(87.0%)に行った.
【考察】T1N2以上症例では,ほとんどにD2郭清(91.3%)と術後補助化学療法(87%)が行われたにも関わらず5年生存率47.8%と予後が不良であった.T1N2以上患者の治療法についてさらなる検討が必要であると考えられた.
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