演題

RS2-89-14-1

胸腔鏡下食道亜全摘術(VATS-E)におけるSSIバンドル導入とその効果

[演者] 有吉 朋丈:1
[著者] 村上 雅彦:1, 大塚 耕司:1, 茂木 健太郎:1, 山下 剛史:1, 古泉 友丈:1, 五藤 哲:1, 藤森 聰:1, 渡辺 誠:1, 青木 武士:1
1:昭和大学病院 消化器・一般外科

【背景】教室では食道癌に対して1996年より胸腔鏡下食道亜全摘術(VATS-E)を標準術式としている.術後管理の均一化のため2004年よりクリニカルパス (CP)導入,2010年よりSurgical Site Infection (SSI)予防のためSSIバンドルを導入している.
【方法】VATS-Eが施行された579例をA群(1996-2003年):CP (-) / SSIバンドル(-),B群(2004-2009年):CP(+) / SSIバンドル(-),C群(2010-2014年):CP(+) / SSIバンドル(+)に分けて後方視的に検討した.また,SSI発生危険因子・抑制因子に関しても多変量解析を行い検討した.
【結果】CP・SSI対策導入に伴ってSSI発生率が低下した(A群:12.3%,B群:5.1%,C群:4.2% ,p=0.022).また,術後在院日数が短縮した(A群:46.7日,B群:26.9日,C群:19.5日 ,p<0.0001).一方,SSI発生に関する多変量解析において腫瘍部位と出血量が独立した危険因子(p=0.024,p=0.014)となったが,CP導入・SSIバンドル導入はSSI発生の抑制因子とならなかった.
【考察】SSIバンドル導入は直接的にSSI発生を抑制しなかった.本検討は内視鏡下手術症例のみを対象としており,SSI発生がもともと少なく介入による差が出にくかった可能性があると考えられた.しかし,時代の変遷に伴いSSI発生は減少しており教室における様々な術後管理の改善が良い結果をもたらしていると考えられた.
【結語】SSIの発生には様々な要因が複合的に関連しており,総合的な対策が必要である.
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