演題

腫瘍微小環境における免疫反応と治療ターゲット

[演者] 河野 浩二:1
1:福島県立医科大学医学部消化管外科

複数の臨床試験の結果において,PD1/PD-L1の免疫チェックポイントをターゲットとした阻害抗体は,悪性黒色腫,肺癌や消化管の癌において,良好な臨床効果を発揮している.
我々の最近の研究から,①PD-L1の発現は,固形がんのほとんどにおいて,JAK-STAT 系を介したIFN-gamma により発現調節を受けており,MAPK or PI3K/Akt pathwayの関与はほとんどない.また,ほんの少数例においては,JAK-STAT 系の欠損により,IFN-gamma に反応を認めない.②PD-L1発現は,EMT発現調整にも影響を受け,mesenchymal phenotypeでは,PD-L1の発現上昇を認める.③胃がん組織の検討で,CD8陽性リンパ球の浸潤程度とPD-L1発現に正の相関がある.
結論として,腫瘍微小環境における抗腫瘍免疫では,PD-L1発現が一つのkey limiting factor である.
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