演題情報

口演

開催回
第57回・2012年・札幌
 

透析患者痙攣症状に対するビオチン投与と血中ビオチン値測定

演題番号 : O-0482

藤原 正子:1、安藤 一郎:1、佐藤 恵美子:1、佐藤 博:1、今井 潤:1、小熊 司郎:2、関野 宏:3

1:東北大学薬学研究科、2:宏人会長町クリニック、3:宏人会中央クリニック

 

【背景】血液透析治療中に頻回の痙攣のある患者14名にビオチンを経口投与したところ著効を示したことを昨年本会で報告した.【方法】血中ビオチン量をELISA法(avidin拮抗アッセイ)を用いて,患者および健常者11名について測定した.【結果】ビオチン投与前の患者の血中ビオチン量は健常者より有意に高値であり,薬効の大小と血中ビオチンの蓄積量との間に相関があった.【考察】新たに投与したビオチンが効果を示したことは,蓄積していたビオチン全部が有効でないことを意味する.ELISA法はビオチン骨格を持つビオチン代謝物も含めて定量することから,患者血中にはビオチン代謝物も蓄積していると思われる.ビオチン代謝物はビタミンとしての活性がなく,ビオチンの輸送や腎臓での再吸収を阻害することは乳酸菌などにおける研究がある.ヒトにおいてもこれらの阻害が推測される.

前へ戻る