発表

2D-029

行動科学に基づいた保険薬剤師の介入による骨粗鬆症治療薬のアドヒアランス向上プログラムの検討

[責任発表者] 金子 富美:1
[連名発表者] 杉岡 勇樹#:2, [連名発表者] 山口 信也#:3, [連名発表者] 深町 潤#:4, [連名発表者] 谷 佳成恵:1, [連名発表者] 西 昭徳#:1, [連名発表者] 津田 彰:1
1:久留米大学, 2:杉岡調剤薬局, 3:あおぞら薬局, 4:ファミリー薬局

目 的
薬剤によっては服用開始1年で50パーセントの患者が服用を中断するという報告もある、骨粗鬆症治療薬のアドヒアランス(患者の治療への積極的参加)を向上させるため、保険薬局の薬剤師が患者の心理状態を鑑みた介入を行う手法として、行動科学に基づいたアプローチを目論む
対物から対人への変換が求められている薬剤師にとって、コミュニケーションスキルとして、行動科学を臨床現場で活用できるモデルを構築する
高齢社会の日本でフレイル対策も早急に必要な今、服薬支援の際の薬剤師の介入がフレイルの基礎疾患である骨粗鬆症の重症化予防に奏功するプロトコールの確立を目指す
方 法
アメリカでは20年以上の歴史のある行動科学のアプローチであるTTMの介入を服薬支援に盛り込むため、共同研究者である保険薬剤師等からの服薬支援における患者とのコミュニケーションの実態調査を実施。服薬支援時に可能な介入内容をTTMに沿って構成した。また、整形外科医へのヒアリングや骨粗鬆症治療のガイドラインを元に、Prochaska研究所が確立した介入プロセスを骨粗鬆症治療に有効な内容にアレンジし下記の内容でプロトコールを作成した。
介入者:福岡県南地区14の保険薬局において、当該患者へ調剤および投薬を行う保険薬剤師延べ30名
ステージ分類:行動変容に要する月日(骨粗鬆症対策を始めるまでの期間を今すぐ・1ヶ月以内・2~3ヶ月以内・それ以上先) によるアルゴリズムにより分類
介入内容(通常服薬支援内容は省く)
実行期に:ステージに応じた介入とセルフエフィカシー及び至るまで Pros/Consの分析を毎回面談時に通常服薬支援に
加えて行う
実行期:ステージに応じた介入と毎回の目標設定ならびに前回の目標の達成度の確認。セルフエフィカシー及びPros/Consの分析は実行期初回・4回・6回面談時に3回実施
介入研究に際し、2017年3月、久留米大学医学部倫理委員会での承認を得て介入研究を開始した。
研究開始1ヶ月の時点で、薬剤師へのアンケートを実施し、介入研究に携わる薬剤師自身のセルフエフィカシーとPros/Consを下記の質問項目で調査した。
1. のプロトコールを理解できている
2.セルフエフィカシーやPros/Consは、患者さんのモチベーションを確認できる
3.TTMを実践して、自分のコミュニケーションスキルがパワーアップしたと思う
4.このプロトコールは難しい
5.TTMによる介入は患者さんのモチベーションを下げる?
6.TTM以外の他の介入がよかった
7.骨粗鬆症プログラムを実施して、対象患者さんのアドヒアランスがあがってきている
8.骨粗鬆症プログラムを実施して、対象患者さんとの親近感が増した
9.骨粗鬆症プログラムを実施して、薬剤師のやりがいを感じている
10.骨粗鬆症プログラムを実施することで、対象外の患者さんに迷惑をかけている
11.骨粗鬆症プログラムを実施して、対象患者さんが以前よりそっけなくなった
12.骨粗鬆症プログラムの実施は、薬局にとって人的負担が大きい
結 果
考 察
保険薬局において患者と薬剤師の信頼関係がすでに構築されている場合、初回リクルート時から実行期に突入していることが多い。これは介入研究につき、研究への参加の意志を確認し、同意書をもらうことが意思決定及び行動変容へ影響をおよぼすものと思われる。
引用文献
文中に引用した文献のリストを記載してください。行数は適宜ご調節ください。
文献引用は原則として日本心理学会の「執筆・投

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