発表

L-036

課題非関連な周辺の刺激による知覚の変容

[講演者] 林 大輔:1, [司会者] 村上 郁也:1
1:東京大学

ヒトは何かを見た時に「どこにどのような刺激があるのか」を容易に知ることができる。しかし、見ようとする刺激(ターゲット)の知覚は、周辺にどのような刺激があるのかに依存して様々に変化する。このような知覚の変容は多くの場合、視覚システムの適応的な働きの表れであり、ヒトの視覚処理過程について重要な示唆を与えるものである。本講演では特に、直接課題には関連しないような周辺の刺激によってターゲットの知覚が変容する現象を取り上げる。より具体的には、周辺の刺激によって「ターゲットの検出が促進される」現象、「ターゲットの認識が阻害される」現象、「ターゲットの位置が異なって知覚される」現象について、先行研究を概観した上で、講演者が行ってきた一連の心理物理学実験を紹介する。それらの結果を受けて、ヒトの意識的な視覚世界が、どのように無意識的な処理を経て構築されているのか、その階層性に触れながら議論を行う。
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