発表

L-028

抑うつ的注意バイアスの観察と介入法の開発

[講演者] 西口 雄基:1,3, [司会者] 丹野 義彦:2
1:上智大学, 2:東京大学, 3:日本学術振興会

うつ病は,現在重要な社会問題に発展している心理的不適応である。うつ病につながる抑うつ的な気分の持続・重症化は,ネガティブな情報に対する偏った注意である抑うつ的注意バイアスによってもたらされていると近年議論されている。抑うつ的注意バイアスを軽減することによってうつ病の予防・治療を目指す認知トレーニングである注意バイアス修正法(attentional bias modification; ABM)が近年注目を浴びている。しかしながら,抑うつ的注意バイアスをターゲットとしたABMの研究は未だに数も少なく,その効果も臨床応用には不十分である。そこで,本研究ではまず,抑うつ的注意バイアスそのものの性質について検証が不十分な点の検証を進め,より効果的なABMの開発を目指した。本講演では,注意の窓(attentional window)における注意バイアスやポジティブ刺激に対する注意バイアスに関する研究及びABMの効率化・改良に関する研究についての発表を行う。
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