発表

L-018

大学におけるソーシャル・キャピタルとウェルビーイングに関する研究

[講演者] 芳賀 道匡:1, [司会者] 坂野 雄二:2
1:日本大学, 2:北海道医療大学

社会資源の利用可能性をコミュニティに蓄積される経済資本に例えた概念であるソーシャル・キャピタル(SC)の理論を適用し、大学のSCが大学生のウェルビーイング(WB)にどのような影響を及ぼしているかを明らかにした諸研究の成果を報告する。SCの評価尺度を開発した後、全国38大学の学生を対象とし調査の結果、大学のSCは仲間、クラスメート、教員のSCから構成され、それぞれが精神的健康、人生満足感、大学満足感を高めていることが示された。また、大学のSC(仲間)が大学の中退率を下げ、卒業率を高めていることが示された。大学教員を対象とした調査結果と合わせて考えると、学生のWBを高めるには、大学が多様なSCを有し、SCを豊かにする諸制度を整備する必要のあることが示された。キャンパス適応のみならず、その後の社会適応と心身の維持増進に影響する要因である大学生のWBの向上に向けて、豊富な大学のSCがどのような意義を持つかが考察された。
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