発表

L-002

拡張現実と認知:単眼式ヘッドアップディスプレイ利用時の視覚的注意と情報選択

[講演者] 北村 昭彦:1, [司会者] 篠原 一光:1
1:大阪大学

近年,新たな情報提示方法として拡張現実(Augmented Reality:AR)が注目されている。ARとは現実世界に情報を直接提示する技術の総称である。ARでは情報が現実世界内に提示され視線移動の必要がない。その一方でARとして与えられる像(AR像)と現実世界内の物体(現実物体)との間に奥行き差がある場合には注意の奥行移動が必要になり,反応が遅れる可能性があり,また,AR像が現実物体と重なり物体が見えにくくなるという問題もある。これらの問題を解決する方法として,AR像を片目だけに提示する手法(単眼式AR)が提案されてきた。単眼式ARではAR像の奥行き知覚が曖昧になり,現実世界との注意の奥行移動の必要性が低下する。また,AR像が提示されていない方の目では現実世界のみを見ることができ,AR像の視覚情報を必要な時のみ選択することがしやすいと言える。本講演では講演者による実験研究の知見に基づき,単眼AR使用時の視覚認知特性について論じる。

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