発表

SS-082

プラセボ効果とは何か —心理学と神経科学からのアプローチ—

[企画代表者、司会者] 越川 房子:1, [企画者] 伊藤 悦朗#:1, [話題提供者] 前野 隆司#:2, [話題提供者] 岸本 泰司#:3, [話題提供者] 牟田 季純:1, [指定討論者] 吉岡 亨#:1, [指定討論者] サトウ タツヤ:4
1:早稲田大学, 2:慶応義塾大学, 3:徳島文理大学, 4:立命館大学

プラセボ効果は興味深い現象である。この効果の積極的利用により、薬の副作用の抑制や大幅な医療費削減を期待できる。神経科学の立場からは、プラセボ効果は脳をポジティブにだますことであり、脳のどの回路を使ってニセの記憶を作り出すのか、という新しい課題として扱えるという。他方心理学の立場からは、特定の状況(服薬行動)に続いて特定の身体反応(痛みの緩和)が生じる経験の連合によって、当該状況内の要素(錠剤を飲む)により同じ身体反応が導出されること、と考えることができる。しかしこれを神経科学的に明らかにした研究はない。プラセボ効果の神経機構を心理学・神経科学との統合・融合によって明らかにできれば、プラセボ効果の解明と利用に新しい展開を創出できる。本シンポジウムでは、古典的条件付けと記憶、幸せのメカニズム、マインドフルネスの専門家を登壇者として迎え、プラセボ効果に対する新たな切り口を探る。
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