セッション

重症心身障害医療は、昭和40年代に旧療養所の結核医療の“後継医療”として取り入れられ半世紀近くが経過し、国立病院機構に再編成後はセーフティーネット医療として位置付けられている。利用者の高齢化に伴い合併症・併発症の増加や、複雑な病態生理を持つポストNICU児を含む超重症児(者)も増加し、医療ニーズの多様化・複雑化が進み、それを担う人材の不足を含め新たな局面を迎えている。また質の高い臨床研究推進とセーフティーネット機能としてポストNICU児への取り組みや在宅支援が国立病院機構の大きな目標となっている。このシンポジウムでは、(1)臨床の現場から医療ニーズの多様化の現状と問題点を、(2)内科の立場から高齢化に伴い必要とされる医療の変化と課題を,(3)障害者医療の不平等を「がん医療へのアクセス」の面から,(4)ポストNICU児への取り組みと在宅支援や長期入院を含めシームレスの支援システム構築について、また(5)深部静脈血栓症の臨床研究を通じて重症心身障害医療の研究面での課題を各演者が発表し,国立病院機構におけるこれからの重度重複障害児者の医療・医学の方向性について広く議論を行うシンポジウムを目指す。
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