演題詳細

特別ビデオセッション

特別ビデオセッション1 : 乳腺・内分泌-1

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開催日
2010年04月08日(木)
時 間
08:30 - 09:30
会 場
第3会場(4号館 1階 白鳥ホール南)
司会
大内 憲明 (東北大学腫瘍外科)
舟橋 啓臣 (岐阜県立多治見病院)

甲状腺癌手術時の反回神経再建術

演題番号 : SV-1-1-4

宮内 昭:1 宮 章博:1 小林 薫:1 伊藤 康弘:1 高村 勇貴:1 福島 光浩:1 井上 博之:1 木原 実:1 東山 卓也:1 友田 智哲:1 舛岡 裕雄:1 

1:隈病院外科 

 

甲状腺癌はしばしば反回神経に浸潤し声帯麻痺をきたす.術前には麻痺がなくても神経切除を要する場合もある.一側麻痺では嗄声,発声持続時間の短縮,誤嚥をきたす.両側麻痺では吸気性呼吸困難をきたす.一側の反回神経を切断し,直ちに顕微鏡下で吻合しても声帯の動きは回復しない.そのため,反回神経吻合は行われなくなった.しかし,実際には患者さんの声は改善する.なぜか?反回神経には内転神経と外転神経が混在している.そのため,両神経間での過誤再生が必発である.喉頭では内転筋の方が強いため,吸気時にも発声時にも声帯は内転位にあり動かない.しかし,声帯の萎縮が回復し,発声時の緊張が回復するので音声が改善する.神経切除部を遊離神経で間置しても事情は同じである.頸神経ワナは前頚筋の運動神経である.頸神経ワナ・反回神経吻合(ARA)でも同様に音声が改善する.なお,ARAは縦隔や頸部での迷走神経・反回神経障害にも適応できる.

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