演題詳細

パネルディスカッション

パネルディスカッション(2) : オンコロジストとしての外科医に求められる基礎研究とは何か

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開催日
2010年04月08日(木)
時 間
08:30 - 11:00
会 場
第10会場(2号館 3階 会議室234)
司会
有井 滋樹 (東京医科歯科大学肝胆膵・総合外科)
森 正樹 (大阪大学消化器外科)

肺がんの外科治療と基礎研究

演題番号 : PD-2-7

光冨 徹哉:1 

1:愛知県がんセンター中央病院胸部外科 

 

外科医は,己の技術によって癌患者に根治をもたらし得るという点で幸せである.しかし,悪性腫瘍はしばしば全身化し難治となる.この克服には外科技術の研鑽のみでは対応し難く,打破のためには基礎研究が求められる.外科医は臨床検体へのアクセスが良いという有利さがあり,私も留学以来,癌関連遺伝子の異常を切除組織等で検索し,治療の個別化につながることを夢見て臨床像との関連を検討してきた.現在では分子標的治療の開発がすすみ,肺癌におけるがん遺伝子の検索は臨床意思決定に必須ともいえる時代になり,外科医にとどまらずがんの良医たるために,基礎研究の意義はさらに増したといえよう.外科医としての基礎研究は診断や治療に直結することが望ましいかもしれないが,あまりに応用を意識していれば学問が小さくなる.手術の達成感と共に,研究の場面で新しい事をみつけた時のわくわくするあの感じをひとりでも多くの若い外科医に伝えたいと思う.

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