一般口演
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肺腺癌におけるHE4の発現 演題番号 : OP-238-2 徳石 恵太:1 山下 眞一:1 諸鹿 俊彦:1 亀井 美玲:1 末廣 修治:1 小野 潔:1 宮脇 美千代:1 武野 慎祐:1 中城 正夫:1 山本 聡:1 川原 克信:1 1:大分大学第二外科 背景:Human epididymis 4(HE4)は,Whey Acidic Protein(WAP)domain familyの1つで,癌化や腫瘍の進行に関係していることが示唆され,卵巣癌において高発現しているとされている.肺癌の細胞株においてはHE4のsplice variantの存在も報告されている.今回肺腺癌におけるHE4の発現およびsplice variantについて検索し,臨床病理学的因子との相関を検討した.材料と方法:材料は大分大学第2外科で切除された肺腺癌の組織152例を用いた.新鮮凍結標本からDNAを抽出し,HE4-full length,-V1,-V3についてRT-PCRでその発現を調べた.結果:HE4およびそのvariantと臨床病理学的因子の検討では,-V3が高度に発現しているものがBACおよび腫瘍径30mm未満と有意な相関を認めた.予後因子としては統計学的に有意差を認めなかったが,HE4-V3高発現症例におい予後良好な傾向が認められた.結語:肺腺癌においてHE4-V3の低発現は予後不良因子としての可能性が示唆された. |
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