演題詳細

一般口演

一般口演(238) : 肺 基礎-3

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開催日
2010年04月10日(土)
時 間
16:02 - 16:37
会 場
第13会場(2号館 3階 会議室231)
司会
杉尾 賢二 (国立病院九州がんセンター呼吸器科)

肺腺癌の増殖抑制機構におけるRUNX3の役割

演題番号 : OP-238-1

岩谷 和法:1 白石 健治:1 吉本 健太郎:1 大場 康臣:1 森 毅:1 

1:熊本大学呼吸器外科 

 

RUNX3は様々な癌で癌抑制遺伝子として機能するが,肺上皮細胞や肺癌細胞においては不明な点が多い.そこで,今回の研究では,肺癌細胞の増殖制御に焦点を絞り,RUNX3の機能を解析した.RUNX3を発現しない肺腺癌細胞株Calu-6にRUNX3を強制発現させると,RUNX3の発現レベルに応じて,その増殖が抑制された.RUNX3強制発現細胞では,細胞周期抑制因子であるp21 WAF1/Cip1の発現が亢進しており,RUNX3がp21の発現調節を介して肺癌細胞の増殖を負に制御する可能性を示唆している.また,Cyclin D1はRUNX3と複合体を形成し,RUNX3の転写活性化を阻害することを観察し得た.これらの結果は,細胞周期の亢進がRUNX3を介した増殖抑制機構を破綻させる可能性を示唆しており,肺癌(非小細胞肺癌)におけるその意義を,現在検討中である.

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