一般口演
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術前化学療法を施行した胸部食道癌に対する鏡視下手術の治療成績 演題番号 : OP-194-2 当間 宏樹:1 永井 英司:1 高浪 英樹:1 大内田 研宙:1 大塚 隆生:1 小島 雅之:1 清水 周次:1 田中 雅夫:1 1:九州大学臨床・腫瘍外科 (目的)術前化学療法を施行した胸部食道癌に対する鏡視下手術の治療成績を検討し,臨床的意義について考察した.(対象と方法)2007年1月より2009年7月までに胸部食道癌に対して術前化学療法を施行し,鏡視下食道亜全摘・再建術を施行した17例の術中・術後の治療成績を検討した.また,同時期に手術のみ施行した11例の群と治療成績の比較検討も試みた.(結果)術前化学療法施行群17例の平均年齢は65歳(男/女=15/2),手術時間は平均665分,出血量は平均281mlであったが,手術のみ施行群と有意差は見られなかった(p=0.61,p=0.57).術中・術後に重篤な合併症はなかった.術後合併症は全体で53%に見られた.呼吸器合併症4例,反回神経麻痺2例,縫合不全1例であった.術後在院日数は平均27日で,手術のみの群に比べて延長傾向にあったが,有意差はなかった(p=0.72).(考察)鏡視下手術の難易度は高いものの安全に施行可能であり,患者にも有益と考えられる. |
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