演題
OP-036-8
食道癌切除後早期再発、晩期再発規定因子の解析 |
【目的】食道癌根治切除後の早期再発、晩期再発規定因子を明らかにする。【対象・方法】当科で食道癌に対してR0切除を行い、術後再発を来した116例を対象とした。術後半年以内の再発を早期再発例、または術後2年以降の再発を晩期再発例として、それぞれの臨床病理学的因子を解析した。【結果】再発症例116例のうち、早期再発を44例、術後半年から2年以内の再発を59例、晩期再発を13例に認めた。早期再発例は、他の再発例と比較して女性が多く、pT進行例が多く、術後補助療法の頻度が少なかった。また、晩期再発例は、他の再発例と比較して、pT早期例が多く、術前治療の頻度が低く、術後補助療法の頻度が高かった。再発後の予後は、早期再発例が最も不良で、晩期再発例が最も良好であった。【結語】pTの進行が無再発生存短縮に、また、術後補助療法が無再発生存延長に寄与していることが示唆された。