演題

OP-033-6

食道癌放射線化学療法の予後予測因子としての好中球・リンパ球比の有用性

[演者] 権田 憲士:1
[著者] 佐藤 雄:1, 柴田 昌彦:1
1:埼玉医科大学国際医療センター消化器病センター内科

好中球・リンパ球比(NLR)は様々な悪性疾患において、予後予測因子として有効と報告されており、また、癌における炎症や宿主免疫能とも関連し注目されている。対象は30例の術前放射線化学療法症例(CRT)と30例の術前化学療法症例(FP)である。NLRは初診時に測定し高値群と低値群に分けて、それぞれ臨床病理学的因子、全生存期間との関連について検討した。腫瘍の深達度が深く、遠隔転移がある症例では、CRTとFPともに有意にNLRが高値であった。また、CRT、FP両方においてNLR高値群では、有意にPD症例が多かった。全生存期間(OS)についてはCRTのNLR高値群が低値群に対して有意に予後不良であった。また、これらの症例はrapid turnover proteinと有意に負の相関を示し、CRPとは有意に正の相関を示した。このように、食道癌におけるNLR は進行度、栄養状態や炎症と関係するのみならず治療効果と予後にも関連するバイオマーカーとして有用であると考えられた。
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