演題

OP-031-1

気管食道間膜を意識した腹臥位胸腔鏡下食道切除

[演者] 金谷 誠一郎:1
[著者] 吉村 文博:1, 山浦 忠能:1, 赤川 進:1, 下池 典広:1, 奥村 慎太郎:1, 有本 明:1
1:大阪赤十字病院外科

【はじめに】気胸併用腹臥位胸腔鏡下手術は人工気胸によりドライな術野を保ったまま各層の認識が可能である. 【コンセプト】左上縦隔は気管食道動脈を中心とした腸間膜様の構造を呈しており,この脂肪層の中に郭清すべきリンパ節と左反回神経が存在している.これは直腸周囲の解剖と酷似しており「直腸間膜内に気管と左反回神経が存在し,これを温存しながら他の間膜内構造物をすべて切除する」アプローチが合理的である.【手術】両肺換気,陽圧気胸下に施行する.奇静脈弓・右気管支動脈を切離し,食道の腹/背側を結合組織層に沿って剥離する.食道左側に腸間膜様脂肪層が明らかになるので,左反回神経のみを温存しこれを切除する.【成績】上記コンセプトに沿った胸腔鏡・腹腔鏡下食道癌手術を計57例に施行した.術中偶発症なく,術後反回神経麻痺は11例(19.3%)であった.【まとめ】精緻な解剖に基づくリンパ節郭清が手術成績の向上につながると考える.
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