演題

OP-030-6

食道扁平上皮癌におけるKCC3発現の意義

[演者] 樋上 翔一郎:1
[著者] 塩崎 敦:1, 小菅 敏幸:1, 小西 博貴:1, 森村 玲:1, 村山 康利:1, 小松 周平:1, 栗生 宜明:1, 生駒 久視:1, 中西 正芳:1, 市川 大輔:1, 岡本 和真:1, 藤原 斉:1, 阪倉 長平:1, 岸本 光夫:2, 丸中 良典:3, 大辻 英吾:1
1:京都府立医科大学消化器外科, 2:京都府立医科大学病理部, 3:京都府立医科大学細胞生理

【はじめに】KCC(K-Cl共輸送体)は細胞容積や細胞内Cl濃度を調節する膜蛋白で,4つのisoformが知られ、子宮頸癌やglioma等でKCC3が腫瘍の遊走・浸潤に寄与するという報告がある。今回我々は食道扁平上皮癌におけるKCC3発現について検討した.【方法】食道扁平上皮癌根治切除70 例の標本を用いKCC3免疫組織染色を行い,main tumor (MT)・cancer nest (CN)・invasive front (IF)での発現を解析した.また,食道扁平上皮癌細胞株においてKCC3-siRNAを導入後,遊走・浸潤能を解析した.【結果】KCC3発現を解析したところ,CN>MTかつIF陽性例で5年生存率が有意に低かった.臨床病理学的因子との多変量解析では,ly・pT・pN・IFでの発現の有無が独立予後因子であった.また,KCC3のノックダウンにより,細胞遊走能・浸潤能の低下を認めた.【結論】KCC3は食道扁平上皮癌の浸潤に重要な役割を果たしており,その発現分布は予後因子となり得ると考えられた.
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