演題

OP-029-4

食道扁平上皮癌におけるゲノム変異の全容

[演者] 澤田 元太:1
[著者] 新井田 厚司:2, 内 龍太郎:3, 平田 秀成:3, 畑中 信良:1, 田中 洋一:4, 藤田 博正:5, 日月 裕司:6, 梶山 美明:7, 夏越 祥次:8, 鈴木 穣:9, 土岐 祐一郎:10, 宮野 悟:2, 三森 功士:3, 森 正樹:10
1:国立病院呉医療センター外科, 2:東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター, 3:九州大学病院別府病院外科, 4:埼玉県立がんセンター消化器外科, 5:久留米大学消化器外科, 6:国立がん研究センター中央病院食道外科, 7:順天堂大学食道・胃外科, 8:鹿児島大学腫瘍外科, 9:東京大学大学院 新領域創成科学研究科, 10:大阪大学消化器外科

近年、様々な癌腫において分子標的薬の導入や臨床試験が行われており、食道癌の今後の治療成績向上においてもこれらが重要な鍵となることは明らかである。我々は食道癌のゲノム変異の全容を解明し、治療標的となる遺伝子を明らかにするため、エキソーム解析とSNPアレイ解析を食道癌144例に対して行った。エキソーム解析の結果からは、13個の重要な遺伝子変異(SMGs:Significantly Mutated Genes)が同定され、その中にはTET2といったこれまで固形腫瘍では報告の少ない遺伝子の変異も含まれていた。予後解析の結果、TET2変異は予後不良因子であり、TET2を食道癌細胞株に導入したところ有意な浸潤能の亢進を認めた。SNPアレイ解析の結果からは、低頻度であるが治療標的となりえるEGFRやERBB2の染色体増幅が同定された。今回の解析から食道癌におけるゲノム変異の全容が明らかとなり、多くの治療標的となる遺伝子及び遺伝子経路の異常が明らかとなった。
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